ニュースでも「今年の夏は電力不足になる恐れがある。」と言われていますし、政府も省エネや節電を呼びかけています。
では何故『電力不足』は起こってしまうのでしょうか?そして私達に出来ることはあるのでしょうか?
なぜ電力不足?
2021年の冬にも電力不足に陥る危険性が高いと発表されていました。それが今年の夏にも起こる可能性が高いと言うのです。
では、なぜ電力不足になってしまうのでしょうか。
通常ですと作った電気は貯めておくことが出来ません。なので需要と供給のバランスを保つためには、消費される電力に合わせて同量の電気を作っていきます。
ただ突発的な災害などで、電気の使用量が増える時に備えて、多めに作っておく必要があり、これを『予備率』と言います。
この予備率が高ければ高いほど、安定した電力供給が保たれます。つまり想定された電力消費量に対しての余裕分です。
これは8%~10%もあれば安心で、4%ほどになると注意が必要です。そして3%を切ってくると、電力不足になる危険性が非常に高くなるんです。
経済産業省の萩生田大臣も「猛暑だった場合、東京・中部・東北で予備率が3.1%になる見通しで、非常に厳しい。」と発言しています。
そして電力不足は、今年の夏だけじゃ終わらないかもしれないんですよ。
不思議な電力
振り返ってみると、2011年の東日本大震災による福島第一原発事故で、電力不足が問題視されました。
当時は、電力消費量が多い企業などへ、使用電力削減が義務付けられ、コンビニやスーパーでも蛍光灯の本数を減らして、暗い店内で営業をする店も多くありました。
さらに街灯は消され、真っ暗な道を怯えながら運転したのを、昨日のことの様に覚えています。
夜が暗いのは当たり前なんですが、ちょっとだけ怖かったのを思い出しちゃいますね。普段が明るすぎなのかもしれないですけど・・・。
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しかし東日本大震災から11年になりますが、今まで一度も大規模停電は起きていません。全国にある原発も関西電力と九州電力の一部が運転していますが、ほとんどの原発は停止状態です。
この状況で賄ってこれたのに、去年の冬から突然「電力不足」だと言い始めたんですよ。しかも2021年の夏にはオリンピックまで開催されています。本当に電力不足なんでしょうか・・・。
政府が原発の維持や再稼働を、強く進めたいという思惑があるんじゃないかという意見もあります。
原発の運転をすれば必ず放射性廃棄物が出てきます。それを再処理してプルトニウムなどを抽出して、残ったものが『核のゴミ』です。これは処理したすぐ後だと、近寄っただけで数十秒で命を落とすほどの放射能レベルです。
この核のゴミは、厳重に管理・隔離をして、約1000年もすると99%ほどの放射能はなくなると言われていますが、本当に安全だと言えるようになるのは、10万年もかかると言うのです。
これは「自分達は生きてないから関係ない。」って言うつもりなんでしょうか。これから産まれてくる人達に丸投げする気なんでしょうか。そうまでして原発を稼働させたいの甚だ疑問です。
そして政府が提案してきたのが『節電ポイント』です。
節電ポイント
岸田総理は6月21日に、一般家庭が節電をすることで、ポイントを付与する仕組みを作ると発表しました。
電力不足に対しての新たな政策なのは分かるんですが、私個人の意見は「あまりにもお粗末だな~。」と感じてしまいます。
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東京電力では節電量1kWhあたり5ポイントを付与し、Tポイントやdポイントに交換可能だと言います。では1kWhとは、どのくらいなのか知っていますか?
1kWhは、だいたい電子レンジを一時間使用したのと同等だと言います。電気料金も電力会社や段階制によって違いますが、約26円~30円ほどです。ちなみに我が家の先月の使用量は、263kWhだったので1kWhあたり25円ほどでした。
月の使用量が120kWhまででしたら、約20円ほど。120kWh~300kWhまでだと約26円ほど。そして300kWh以上だと約30円ほどです。つまり一ヶ月で30円の節電をして、5円分をポイントで貰えるというのです。
うちにはエアコンが無いので、夏本番になったとしてもそこまで電気料金が上がることはないんですが、多くの家庭では「月に数十円の節約をして無理するよりも、数十円払ってエアコンを使って快適に過ごす。」という人がほとんどなんじゃないでしょうか。
さらにパンデミックのためのアプリ『COCOA』の様に、下請け・孫請けに丸投げして責任もとらず、無駄に税金を使い『中抜き』をしていたことの二の舞いという見方もあり「5円分のポイント還元のシステム作りに、どれだけの税金を投入するんだ。ふざけんな。」という意見もあります。
しかも「マスクを外して熱中症に警戒して。」と、言っている一方で「エアコンの設定温度は28℃にしてください。」と、頭がこんがらがっちゃいますよね。
実はもっと絡み合った事情があるのかもしれません。
絡み合った事情
不思議なことに20数年前からIHヒーターの販売が始まっていて、年々増加傾向にあります。中にはIH炊飯ジャーや卓上IH調理器なども出てきていて、オール電化を推進している様に感じてしまいます。
また電気自動車の普及も電力不足の一端だと思うのですが、そこには何も言及しないんですよ。あまりにも不思議です。
さらに電力の自由化が、事態の悪化を招いたという人もいます。様々な業者が電気事業に参入して拡大する一方で、再生可能エネルギーの増大で、電力の取引価格が低迷しているというんです。
「電気を作っても安い金額でしか売れない。」や「採算が合わない。」となって、火力発電所の休廃止が相次いでいます。そりゃ電力不足になりますよ。当たり前じゃないですか。
IHも電気自動車も火力発電もCO2削減という名目では合っていますが、そもそもCO2削減はするべきなのか疑問です。世の中は、地球温暖化問題解決やSDGsと、良い方向へと進もうとしています。でも本当にCO2の問題なんでしょうか?
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これらに関しては、詳しく書くのは控えたいと思います。(察してくださいね)
あなた自身で調べた方が、絶対に良いですよ。メディアやネット検索など無料で手に入る情報ではなく、本を買って読むのが一番でしょう。驚くべき内容を目にするかもしれませんからね。
話が逸れてしまいました。すいません。
電気に限ったことじゃないんですけど、物を動かすには『エネルギー』が必要です。人間も食べ物をエネルギーにして日々の活動をしていますし、車はガソリンや軽油が必要です。
そういったエネルギーが不足しているんだったら、増やす方法を考えなければいけないでしょう。また費用の問題もあります。現状のままだと一生エネルギーに、お金を払い続ける必要がありますからね。
電力不足と利権、国民には節電をお願いして、税金でポイント代を賄う。何かがおかしい絡み合った事情があるんですよ。
私達が出来ること
不安を煽るわけではないですが、数年以内には起こるであろうと言われている大地震や富士山の噴火。水や食料を備えている人も多いと思います。
また電力不足による大規模停電や計画停電。電気はどうしますか?
夏の時期だと冷蔵庫の中は、一日で常温になってしまい、使い物にならないでしょう。冷凍庫も同様です。早めに使っちゃおうとするでしょうけど、IHヒーターのお家はどうしましょう。
また先日も携帯会社の通信障害がありましたが、充電出来なければスマホも使えません。パソコンも使えなければ、テレビも映りません。情報を得るには電池式や手動式のラジオしかないんですよ。
しかも夜は真っ暗です。「太陽が沈んだら寝ちゃえばいいや」って人は、良いでしょうけどね。笑
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街灯も自動販売機も消えていますし、コンビニも当然真っ暗です。看板も点いていませんし、外は月明かりのみになるでしょう。
しかも停電の期間はどれくらい続くのかは、分からないんです。数時間で復旧するかもしれませんし、何日も続くかもしれません。
日頃からなるべく電気に頼らない生活をするのも良いですが、いざって時のために準備をしておくのも重要かもしれませんね。
何事もそうですが、昨日まで大丈夫だったからといって、今日も大丈夫だとは限りません。電力の備えを検討してみるのも良いかもしれませんね。
まとめ
政府が発表した節電ポイントは、2000円相当を付与するというものです。しかも一回こっきりです。毎月ポイントが貰えるわけじゃないんですよ。
テレビ番組でもスタジオの照明を少なくして放送したり、スーパーなどでは蛍光灯を減らして営業をしています。良い傾向だとは思いますが、単なるパフォーマンスにも見えてきちゃいますよね。(※あくまでも個人的感想です)
・本当に電力は不足しているのか。
・2021年の冬にも電力不足が騒がれていた。
・よって今年の夏だけの問題じゃない。
・火力発電は老朽化により、休止・廃止をしている。
・また採算が合わないので、火力発電を使いたくない。
・国は原発の再稼働を進めたいのか。
・何でもかんでも『電気』に依存しようとしている。
・税金を投入して国民に節電をお願いしている。
・エネルギー利権など、絡み合った事情がある。
・私達一人一人が準備をする時期かもしれない。
いかがだったでしょうか。いつ何が起こるのかは、誰にも分かりません。
昔の人が言う様に『備えあれば憂いなし』ということでしょうね。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。